Copyright(C) 1994,1995,1996,1997 Terumasa KODAKA , Takeshi KONO


■NMIマスク制御
対象	ノーマル,ハイレゾ
解説  o CPUの機能ではNMIをマスクすることはできないが、PC-9800では外部回路に
	よりNMIをマスクできるようになっている。
      o PC-9800は、メインメモリでパリティエラーが起きるとNMI(Non Maskable 
	Interrupt)が発生する。パリティエラーを起こしたメモリの種別は、
	I/O 0033hで判別できる。本体内のメモリと、拡張スロットに増設した
	メモリを識別可能。
      o	拡張バス(Cバス,PC-H98のEバス)用の増設メモリボードは、メモリがパリティ
	エラーを起こすとIOCHK0(NMI入力)信号線をアクティブにする。
      u 一部の機種は、本体内メモリにパリティを備えていない。そのような機種
	では、本体内メモリが原因のパリティエラー通知は発生しない。
      u Windows 3.1実行中、NMIが発生してもWindowsのカーネルはなにも処理し
	ない。パリティエラー通知は行われない。
      o PC-9801U,PC-98LT・HA,DB-P1には、パリティエラー検出の機能がない。
	
      o 一部の機種では、メモリのパリティエラー以外でもNMIが発生することがある。
	詳細は、「UNDOCUMENTED 9801/9821 Vol.1」の「INT 02h(CPU例外)」の項を
	参照。
      o NMIマスク制御関連のI/Oアドレスは以下の通り。
	-----------+----+---+-------------------------------------------------
	I/Oアドレス|幅  |R/W|内容
	-----------+----+---+-------------------------------------------------
	0050h      |BYTE| W |NMIフリップフロップ・リセット
	0052h      |BYTE| W |NMIフリップフロップ・セット
	98F0h      |BYTE| R |NMI発生要因取得
	-----------+----+---+-------------------------------------------------


I/O	0050h, 0052h
名前	NMIフリップフロップ・セット/リセット
対象	ノーマル(PC-9801Uを除く),ハイレゾ
機能
	-----------+----+---+-------------------------------------------------
	I/Oアドレス|幅  |R/W|内容
	-----------+----+---+-------------------------------------------------
	0050h      |BYTE| W |NMIフリップフロップ・リセット(NMI禁止)
	0052h      |BYTE| W |NMIフリップフロップ・セット(NMI許可)
	-----------+----+---+-------------------------------------------------
	* 各ポートへの出力値は任意
解説  o NMI通知を有効/無効に設定する。
      o メモリのパリティエラーは、I/O 0035h bit 4でもマスクできるが、この
	ポートとは役割が異なる。パリティエラーが起きたとき、I/O 0035h bit 4を
	0にすると、パリティエラーの通知フラグ(I/O 0033h bit 2,1)がクリア
	される。しかし、このポートで制御するNMI F/FでNMI禁止にした場合は、パリティ
	エラーのフラグはクリアされない。
      u	ただし、PC-H98はフラグクリアの手順が他機種とは異なる。I/O 98F0hの項を
	参照。
	また、NMI F/Fがリセット状態のときには、IOCHK0が立ち下がってもそれが
	ラッチされない。他の機種では、NMI F/Fがリセット状態でも、IOCHK0の
	立ち下がりはラッチされる。
      u PC-9801NV・NS/E・NC・NL・NS/L・NA(レジューム対応でCPUにSMMのない機種)では、
	レジュームONのとき、メモリのパリティエラー以外でもNMIが発生するが、
	このポートでマスクできるのはメモリのパリティエラーで発生したNMIのみ。
	他の要因で発生したNMIはマスクされない。
      o PC-H98では、メモリのパリティエラー以外でもNMIが発生するが、全ての
	NMIをこのポートでマスクできる。
関連	I/O 0033h bit 2,1
	I/O 0035h bit 4
	I/O 00F6h bit 1
	I/O 98F0h
	INT 02h


I/O	98F0h
名前	NMI発生要因取得
	Undocumented
対象	PC-H98
機能
	[READ]
	bit 7〜5: 不明
	bit 4: 本体内メモリのパリティエラー
		1= あり
		0= なし
	bit 3: 不明
	bit 2: 拡張スロットに増設したメモリのパリティエラー
		1= あり
		0= なし
	bit 1〜0: 不明
	[WRITE]	なし
解説  o PC-H98で拡張された各種NMI要因を取得するためのI/O。bit 4,2以外の
	意味は不明。			
      o I/O 98F0h bit 4,2と同じ意味のフラグを、I/O 0033h bit 2,1からも読み出す
	ことができる。
      o I/O 98F0hまたはI/O 0033hを一度でも読み出すと、I/O 98F0h bit 4,2と
	I/O 0033h bit 2,1のフラグはクリアされる。
	PC-H98ではI/O 0035h bit 4は無動作なので、他機種のようにI/O 0035h bit 4
	を0にしてもフラグはクリアされない。
関連	I/O 0033h bit 2,1
	I/O 0050h
	I/O 0052h
	INT 02h


I/O	0450h
名前	不明
	Undocumented
対象	PC-H98
機能
	[READ/WRITE]
	bit 7〜0: 不明
解説  o 詳細不明